バハマハチドリ

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庭園を含む林地や低木地の生息地に見られる、小さく長い尾を持つハチドリです。
花の蜜やハチドリ用のフィーダーで採餌しているのが最もよく見られます。

オスは、虹色の紫色の喉と額、そして長い二股の尾が、
メスは、オレンジ色の脇腹と尾の縁が特徴です。

基本情報

和名バハマハチドリ
英名Bahama Woodstar
学名Nesophlox evelynae
分布バハマ諸島およびタークス・カイコス諸島を含むルカヤン諸島の固有種
生息地庭園、低木地、二次林や乾燥した低地林、熱帯常緑樹林やマツ林の縁など
※定住性
大きさ全長8〜9.5cm、体重2.4〜3g
鳴き声・「単音」「警戒音」「さえずり」の3種類が確認されている
単音:飛行中や採餌中に一音節で鳴きます
警戒音:なわばり防衛の際などに二音節
さえずり:枝に止まって休んでいるときや、オスがメスに求愛する時に行う。甲高く30秒ほど続く
Ernodea serratifoliaなど
巣作り・綿やダウンなどの柔らかい素材で作られた小さなカップ状で、地衣類や小枝、樹皮などの様々な植物素材で織り上げられる
・作られる高さは様々で、低いものは約60cm、高いものは約3.6mで記録されている
繁殖・繁殖期は主に4月(一年中見られる)
・メスは2個の白い楕円形の卵を産み、約2週間抱卵する
特徴外見(共通):胴体上面は緑と金色で、下面はオリーブ色がかった黄褐色
わずかに湾曲した黒いくちばしと黒い足

外見(オス):脇腹は白色へ変化する。尾はフォーク型の尾を持つ
明るい紫色の虹色の喉の羽(飾り羽)を持ち、
これは白い線で縁取られており、繁殖期が終わるとくすむ

外見(メス):脇腹はシナモン色へ変化する
尾は幅広い羽を持ち、丸みを帯びている
紫色の喉や白い線はない

分類

ドメイン真核生物 Eukaryota
動物界 Animalia
脊索動物門 Chordata
亜門脊椎動物亜門 Vertebrata
鳥綱 Aves
アマツバメ目 Apodiformes
ハチドリ科 Trochilidae
Nesophlox属
バハマハチドリ Nesophlox evelynae

保全状況

絶滅—絶滅の恐れのある状態—低危険
EXEWCRENVUNTLC
低危険種 Least Concern (IUCN 3.1) / ワシントン条約 CITES Appendix II (CITES)

亜種

亜種なし

バハマハチドリの求愛

繁殖期中、オスは二つの求愛ディスプレーを使ってメスに求愛します。それは「往復飛行ディスプレー」と「空中急降下」です。

往復飛行のディスプレーには、「初期」、「典型的」、「代替」の三つの段階があります。

  • 初期段階は、短い往復飛行の後に、見ているメスの上でホバリングする期間が続くことが特徴です。
  • 典型的な往復飛行ディスプレーは、メスを見続けながら、メスの周りを素早く繰り返し左右に飛行するのが特徴です。オスは頻繁に飛行の方向と角度を変えます。さらに、飛行の途中で尾を横に数回パチンと鳴らします。各移動の終わりに、翼を高強度で羽ばたかせ、ブーンという音を立てます。オスはメスからわずか数センチメートルになるまでゆっくりと距離を縮めます。
  • 代替往復飛行ディスプレーには、横移動と、メスの上でホバリングしながらのさえずりが含まれます。オスは一つのタイプのディスプレーだけを使うこともあれば、典型的と代替を組み合わせて使うこともあります。

空中急降下はめったに記録されませんが、シャトルディスプレーの後に必ず行われます。オスは高さ20mまでジグザグに上昇し、その後、メスの近くの止まり木に向かって突然急降下します。

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WRITERこの記事の著者

hachidori-zukan

hachidori-zukan

【野鳥観察が人生の目的】憧れのハチドリに会いたくて、図鑑サイトを作りました!ハチドリに会える度に、充実していくであろう当サイト。「ハチドリを知るなら当サイト!」って言っていただけるようなサイトを作っていきますので、見守っていただけると、幸いです!