アカオカマハシハチドリ

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全身に濃い縞模様があるハチドリで、特徴的な上にカーブしたくちばしをもっています。

アンデス山脈東斜面の湿潤な山麓林に生息し、よく似たカマハシハチドリ(White-tipped Sicklebill)と広く分布域が重なります。
どちらの種も尾の先端が白いですが、カマハシハチドリは尾羽の縁が淡いバフ色で、首の両側に青または緑の輝く斑があります。

主に「ロブスター・クロー」と呼ばれるヘリコニアの花の蜜を吸い、それ以外の場所ではほとんど見られません。給餌器には来ないことが知られています。

基本情報

和名アカオカマハシハチドリ
英名Buff-tailed Sicklebill
学名Eutoxeres condamini
分布南コロンビア〜ボリビアの下部アンデス
生息地湿潤林の下層、標高180〜3,290m
大きさ・全長:13〜15cm
・体重:7.9〜12.5 g
・メスは約20%小柄
鳴き声隠れた枝先から発せられる柔らかく軽快なチュルチュル音が連続する長いフレーズ
巣作り葉の裏側に吊るすように作られる
繁殖白い卵を2個産み、メスのみが抱卵
孵化まで16〜18日、巣立ちは22〜24日
1〜2年で繁殖可能になる
※繁殖期は地域により異なり、
コロンビア東部では7〜8月、エクアドル低地では1月、ペルーでは9〜11月に繁殖活動が確認されている
特徴外見はオスとメスでほぼ同じ

分類

ドメイン真核生物 Eukaryota
動物界 Animalia
脊索動物門 Chordata
亜門脊椎動物亜門 Vertebrata
鳥綱 Aves
アマツバメ目 Apodiformes
ハチドリ科 Trochilidae
カマハシハチドリ属 Eutoxeres
アカオカマハシハチドリ Eutoxeres condamini

保全状況

絶滅—絶滅の恐れのある状態—低危険
EXEWCRENVUNTLC
低危険種 Least Concern (IUCN 3.1) / ワシントン条約 CITES Appendix II (CITES)

亜種

二つの亜種があり、北ペルーでは両者の中間的形質がみられます。

  • E. c. condamini(北部亜種):コロンビア、エクアドル。くちばしが長く、腹部の縞が多い。
  • E. c. gracilis(南部亜種):ペルー中部〜ボリビア。くちばしが短く、腹部の縞が少ない。

この種を近縁のカマハシハチドリ(E. aquila)と区別するには、外翼羽のバフ色が最も有効な特徴です。
両種は部分的に同所的に分布し、コロンビアのモコア周辺などで共存します。

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WRITERこの記事の著者

hachidori-zukan

hachidori-zukan

【野鳥観察が人生の目的】憧れのハチドリに会いたくて、図鑑サイトを作りました!ハチドリに会える度に、充実していくであろう当サイト。「ハチドリを知るなら当サイト!」って言っていただけるようなサイトを作っていきますので、見守っていただけると、幸いです!