モンツキインカハチドリ

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コロンビアから南のペルー北西部までの高地アンデスに生息する大きくて長いくちばしを持つハチドリです。

ほとんどが緑色をしています。識別における最大の特長である、目立つ黄褐色の翼の斑があります。
オスはのどに紫色の斑点があり、メスは黄褐色ののどをしています。

雲霧林や亜高山帯の森林、さらには森林限界近くで見られます。
通常、開拓地や森林の縁で観察されます。一部の地域ではフィーダーにも訪れます。

基本情報

和名モンツキインカハチドリ
英名Buff-winged Starfrontlet
学名Coeligena lutetiae
分布コロンビア、エクアドル、ペルー
生息地雲霧林、亜高山帯の森林、パラモ(高地の草地)の下縁に生息
※標高は2,600m〜4,800mに及びますが、3,000m付近で最も一般的
※一般的には定住性ですが、花の開花に合わせて移動することも確認されている
大きさ全長12-14cm
体重オス6.9〜7.2g、メス約6.6g
鳴き声・縄張り争いの際などに「細く、針金のようなガラガラという音を伴う早口の鳴き声」を出す
・採餌中は特徴的な鼻にかかった「unk」という音を繰り返すことがよくある
情報なし
巣作り・巣は枝の股に作られるカップ状の巣
・通常地面から約2〜4mの高さにある
繁殖・コロンビアでの繁殖期は8月と9月で、他の地域では特定されていない
・メスが2つの卵を15〜17日間抱卵し、巣立ちまでの期間は判明していない
特徴外見(オス):頭頂部が輝く緑色で、胴体上面はビロードのような黒色
のどは紫色で、下面の残りの部分は暗緑色
翼は暗色で、大きなシナモン黄褐色の斑があります。尾は青銅がかった黒色

外見(メス):光沢のある暗緑色の胴体上面を持つ
のどはシナモン黄褐色
下面の残りの部分は、羽毛に淡い縁取りのある金色がかった緑色
オスと同じシナモン黄褐色の翼の斑を持ちます。尾は青銅がかった緑色

分類

ドメイン真核生物 Eukaryota
動物界 Animalia
脊索動物門 Chordata
亜門脊椎動物亜門 Vertebrata
鳥綱 Aves
アマツバメ目 Apodiformes
ハチドリ科 Trochilidae
インカハチドリ属 Coeligena
モンツキインカハチドリ Coeligena lutetiae

保全状況

絶滅—絶滅の恐れのある状態—低危険
EXEWCRENVUNTLC
低危険種 Least Concern (IUCN 3.1) / ワシントン条約 CITES Appendix II (CITES)

亜種

2亜種があります。

  • C. l. lutetiae
  • C. l. albimaculata

※クレメンツ分類では本種を単型種としている

※亜種C. l. albimaculataはエクアドル北西部にのみ生息します。

※亜種C. l. albimaculataのオスは翼の斑がほとんど白色です。その他の点は基亜種と同様です。
メスは基亜種よりも喉が淡い色をしています。下面はシナモン色がかっており、金色がかった緑色の光沢も少なくなっています。

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WRITERこの記事の著者

hachidori-zukan

hachidori-zukan

【野鳥観察が人生の目的】憧れのハチドリに会いたくて、図鑑サイトを作りました!ハチドリに会える度に、充実していくであろう当サイト。「ハチドリを知るなら当サイト!」って言っていただけるようなサイトを作っていきますので、見守っていただけると、幸いです!