シロエリインカハチドリ

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この大きく華やかなハチドリは、アンデス山脈の広い範囲に生息する一般的な種です。

緑豊かな雲霧林にすみ、しばしばフィーダーにも姿を見せます。

胸の白い斑と、まっすぐで長いくちばしが特徴です。
尾を広げたときに見える白い模様はとても目立ち、特に他のハチドリと競り合うときによく尾を広げます。

オスはメスよりも体色が濃く、ほぼ黒く見えることもあり、そのため頭頂部の色鮮やかな冠羽がより際立ちます。

なお、ペルー中部より南、およびコロンビアとベネズエラの国境地域より北に生息する個体群は、現在ではそれぞれ「Gould’s Inca(和名不明)」と「Green Inca(和名不明)」として別種に分類されています。

基本情報

和名シロエリインカハチドリ
英名Collared Inca
学名Coeligena torquata
分布ベネズエラ西部からコロンビア、エクアドル、ペルー
生息地湿潤なアンデス山地林
※普段は単独で行動し、地上から高所までさまざまな高さで見られ、開けた場所にもよく出現
大きさ全長10〜14cm
鳴き声・鳴き声は少なく、低く細い「トゥティー」という笛声や「ピッ…ピッ…」と続く声
・採餌時には小さく「ツッ」という音も発する
ブロメリア類など
巣作り地上1〜2メートルの位置にコケなどで作られた小型のカップ状の巣
繁殖・白い卵を2個産む
・ヒナへの給餌は1時間に1〜2回、9〜55秒ほど行われる
特徴外見(共通):両性とも尾の基部に白い部分がある
外見(オス):通常は黒っぽく見えるが、光の加減で額には金属的な紫色の輝きが現れる。胸の白斑が非常に目立つ。喉は輝く緑色
外見(メス):喉は白を帯びた鈍い緑。尾の基部が全体にやや淡い緑色で、胸の白斑もやや小さい

分類

ドメイン真核生物 Eukaryota
動物界 Animalia
脊索動物門 Chordata
亜門脊椎動物亜門 Vertebrata
鳥綱 Aves
アマツバメ目 Apodiformes
ハチドリ科 Trochilidae
インカハチドリ属 Coeligena
シロエリインカハチドリ Coeligena torquata

保全状況

絶滅—絶滅の恐れのある状態—低危険
EXEWCRENVUNTLC
低危険種 Least Concern (IUCN 3.1) / ワシントン条約 CITES Appendix II (CITES)

亜種

5亜種があります。

  • C. t. torquata:コロンビア、エクアドル東斜面、ペルー北部
  • C. t. fulgidigula:エクアドル西斜面。額が青く、喉は金属光沢のあるターコイズ色
  • C. t. margaretae:ペルー中部アマゾン地域。オスは緑と青の額斑、メスは白と緑の斑入りの喉
  • C. t. insectivora:ペルー南部パスコ州からアヤクチョ州
  • C. t. eisenmanni:クスコ北西部の限られた地域。尾の付け根に銅色を帯び、オスは黒い頭部をもつ

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WRITERこの記事の著者

hachidori-zukan

hachidori-zukan

【野鳥観察が人生の目的】憧れのハチドリに会いたくて、図鑑サイトを作りました!ハチドリに会える度に、充実していくであろう当サイト。「ハチドリを知るなら当サイト!」って言っていただけるようなサイトを作っていきますので、見守っていただけると、幸いです!