この記事は約 4 分で読めます
エリマキチビハチドリは小さなハチドリで、飛び方がマルハナバチのようです。
ベネズエラからエクアドルまでのアンデス山地の亜熱帯から温帯にかけて生息し、雲霧林の縁や二次林に見られます。
オスは深いエメラルドグリーン(他のチビハチドリより青みが強い)で、喉は輝くワイン色、腰の脇には白斑があります。
メスは判別が難しく、腰と尾が赤褐色で基部に黒帯があり、体は非常に小さく尾も短いのが特徴です。
喉は淡いバフ色を帯びます。
両性ともに嘴はやや下向きに湾曲して見えることが多く、他のチビハチドリより顕著です。
単独で樹冠や低い花の群れで採餌することがあります。
餌場(フィーダー)にも訪れます。
基本情報
| 和名 | エリマキチビハチドリ |
| 英名 | Gorgeted Woodstar |
| 学名 | Chaetocercus heliodor |
| 分布 | ベネズエラ、コロンビア、西エクアドルのアンデス山地 |
| 生息地 | 雲霧林の縁、二次林など 標高1,200〜3,000mの半開放環境 |
| 大きさ | 全長は5.8〜6.4cm ※ウッドスターの中でも最も小さい種です |
| 鳴き声 | ホバリング中や採餌中に「チッ」「チチッ」「チチチッ」と短く乾いた音 |
| 巣作り | 植物繊維で作られ、外側に地衣類や小枝を付け、クモの糸で枝に固定します |
| 繁殖 | 繁殖期はコロンビアでは4〜10月 その他は不明 |
| 特徴 | 外見(オス):金属光沢の青緑体、紫がかったピンクの喉飾り 外見(メス):青銅緑の背と赤褐色の腹部 |
分類
| ドメイン | 真核生物 Eukaryota |
| 界 | 動物界 Animalia |
| 門 | 脊索動物門 Chordata |
| 亜門 | 脊椎動物亜門 Vertebrata |
| 綱 | 鳥綱 Aves |
| 目 | アマツバメ目 Apodiformes |
| 科 | ハチドリ科 Trochilidae |
| 属 | ハリオハチドリ属 Chaetocercus |
| 種 | エリマキチビハチドリ Chaetocercus heliodor |
保全状況
| 絶滅 | —絶滅の | 恐れのある | 状態— | 低危険 | ||
| EX | EW | CR | EN | VU | NT | LC |
亜種
2亜種が知られています。
- C. h. heliodor
- C. h. cleavesi
かつてAcestrura属に含まれていましたが、20世紀後半に現在のChaetocercus属へと再分類されました。
C. h. cleavesiのオスはC. h. heliodorより暗く、喉の紫が弱く、尾も短いです。
WRITERこの記事の著者
hachidori-zukan
【野鳥観察が人生の目的】憧れのハチドリに会いたくて、図鑑サイトを作りました!ハチドリに会える度に、充実していくであろう当サイト。「ハチドリを知るなら当サイト!」って言っていただけるようなサイトを作っていきますので、見守っていただけると、幸いです!

