エリマキチビハチドリ

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エリマキチビハチドリは小さなハチドリで、飛び方がマルハナバチのようです。
ベネズエラからエクアドルまでのアンデス山地の亜熱帯から温帯にかけて生息し、雲霧林の縁や二次林に見られます。

オスは深いエメラルドグリーン(他のチビハチドリより青みが強い)で、喉は輝くワイン色、腰の脇には白斑があります。
メスは判別が難しく、腰と尾が赤褐色で基部に黒帯があり、体は非常に小さく尾も短いのが特徴です。
喉は淡いバフ色を帯びます。

両性ともに嘴はやや下向きに湾曲して見えることが多く、他のチビハチドリより顕著です。
単独で樹冠や低い花の群れで採餌することがあります。
餌場(フィーダー)にも訪れます。

基本情報

和名エリマキチビハチドリ
英名Gorgeted Woodstar
学名Chaetocercus heliodor
分布ベネズエラ、コロンビア、西エクアドルのアンデス山地
生息地雲霧林の縁、二次林など
標高1,200〜3,000mの半開放環境
大きさ全長は5.8〜6.4cm
※ウッドスターの中でも最も小さい種です
鳴き声ホバリング中や採餌中に「チッ」「チチッ」「チチチッ」と短く乾いた音
巣作り植物繊維で作られ、外側に地衣類や小枝を付け、クモの糸で枝に固定します
繁殖繁殖期はコロンビアでは4〜10月
その他は不明
特徴外見(オス):金属光沢の青緑体、紫がかったピンクの喉飾り
外見(メス):青銅緑の背と赤褐色の腹部

分類

ドメイン真核生物 Eukaryota
動物界 Animalia
脊索動物門 Chordata
亜門脊椎動物亜門 Vertebrata
鳥綱 Aves
アマツバメ目 Apodiformes
ハチドリ科 Trochilidae
ハリオハチドリ属 Chaetocercus
エリマキチビハチドリ Chaetocercus heliodor

保全状況

絶滅—絶滅の恐れのある状態—低危険
EXEWCRENVUNTLC
低危険種 Least Concern (IUCN 3.1) / ワシントン条約 CITES Appendix II (CITES)

亜種

2亜種が知られています。

  • C. h. heliodor
  • C. h. cleavesi

かつてAcestrura属に含まれていましたが、20世紀後半に現在のChaetocercus属へと再分類されました。

C. h. cleavesiのオスはC. h. heliodorより暗く、喉の紫が弱く、尾も短いです。

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hachidori-zukan

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