オオユミハシハチドリ

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極めて長く湾曲したくちばしを持つ大型のハチドリです。

淡い眉斑と口髭で縁取られた暗い頬と、細長い白い中央尾羽が特徴的です。
全体的にかなり地味で、青銅色の背と淡黄褐色または灰色がかった腹部を持ちます。

南アメリカ北部の広い範囲の低地に生息し、通常は標高1,000m以下です。

テラフィルメ林内(雨季でも浸水しない原生林)でかなり一般的で、低層に留まり、下層植生の花の周りを素早く飛び回ります。

基本情報

和名オオユミハシハチドリ
英名Great-billed Hermit
学名Phaethornis malaris
分布ボリビア、ブラジル、コロンビア、エクアドル、フランス領ギアナ、ペルー、スリナム、ベネズエラ
生息地さまざまな熱帯雨林景観の下層植生
※標高はほとんどの地域で600メートル以下
※コロンビアでは1500メートル、ボリビアでは2400メートルの高地でも確認
大きさ全長13〜17.5cm
体重オス4.5〜10g、メス4〜8g
鳴き声さえずり:「ヂュピィ、ヂュピィ、ヂュピィ」と高音の少し濁った連続音
地鳴き:「ピュィ」と澄んでいるが、こすったような大きな音で、間を開けて連続で発する
ヘリコニア属やピトケアニア属など
巣作り垂れ下がった葉の裏側に吊り下げられた、植物繊維とクモの糸でできた円錐形の巣
繁殖・繁殖期は分布域全体で異なる
・フランス領ギアナでは少なくとも8月から12月、ボリビアでは6月から9月、ペルーでは6月から11月
・産卵数は2個
特徴・上面は緑がかった茶色で、下面は茶色から灰色がかっている
・メスのくちばしはオスより短いが、より湾曲している

分類

ドメイン真核生物 Eukaryota
動物界 Animalia
脊索動物門 Chordata
亜門脊椎動物亜門 Vertebrata
鳥綱 Aves
アマツバメ目 Apodiformes
ハチドリ科 Trochilidae
ユミハシハチドリ属 Phaethornis
オオユミハシハチドリ Phaethornis malaris

保全状況

絶滅—絶滅の恐れのある状態—低危険
EXEWCRENVUNTLC
低危険種 Least Concern (IUCN 3.1) / ワシントン条約 CITES Appendix II (CITES)

亜種

6亜種があります。

  • P. m. malaris ノルドマン(1835年)
  • P. m. insolitus ジマー(1950年)
  • P. m. moorei ローレンス(1858年)
  • P. m. ochraceiventris ヘルマイヤー(1907年)
  • P. m. bolivianus グールド(1861年)
  • P. m. margarettae ルシ(1972年)

亜種ごとの分布域

  • P. m. malaris:スリナム、フランス領ギアナ、ブラジル北中部のアマパ州に分布
  • P. m. insolitus:コロンビア東部、ベネズエラ南部、ブラジルのアマゾナス州北西部に分布
  • P. m. moorei:コロンビア東部と南部から、エクアドル東部を経て、ペルー北東部のマラニョン川までに分布
  • P. m. ochraceiventris:マラニョン川南側のペルー北東部から、アマゾン川南側の西ブラジルのマデイラ川までに分布
  • P. m. bolivianus:ペルー南東部から中央ボリビア、西ブラジルのマデイラ川とタパジョス川の間に分布
  • P. m. margarettae:ペルナンブコ州からエスピリトサント州までのブラジル東部沿岸に分布

亜種ごとの見た目の違い

  • P. m. insolitus:基亜種より小さいですが、それ以外は類似している
  • P. m. moorei:基亜種よりも淡く、より灰色がかった下面を持つ
  • P. m. bolivianusP. m. margarettae:最も小さい亜種です。P. m. bolivianusは暗褐色の喉と胸、オレンジ黄土色の腹部を持ちます。P. m. margarettaebolivianusに非常に似ていますが、下面がより淡い色をしている
  • P. m. ochraceiventrisは明るいオレンジ色の胸と腹部を持つ

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WRITERこの記事の著者

hachidori-zukan

hachidori-zukan

【野鳥観察が人生の目的】憧れのハチドリに会いたくて、図鑑サイトを作りました!ハチドリに会える度に、充実していくであろう当サイト。「ハチドリを知るなら当サイト!」って言っていただけるようなサイトを作っていきますので、見守っていただけると、幸いです!