ミドリボウシテリハチドリ

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本種はかなり大きなハチドリです。体はなめらかで尾が長く、くちばしはまっすぐです。

オスは全身がエメラルドグリーンです。小さな「青い喉の斑」を持ちますが、これは特定の角度からのみ見えます。
メスは胸に緑色の斑点があります。目立つ「白い口ひげ状の線」と、目の後ろの白い斑点が特徴です。

森林の生息地とその縁で見られます。
フィーダーにも訪れます。

基本情報

和名ミドリボウシテリハチドリ
英名Green-crowned Brilliant
学名Heliodoxa jacula
分布コロンビア、コスタリカ、エクアドル、パナマ
生息地湿潤な山地林の下部や山地林の内部、縁、開拓地、成熟した二次林や庭園にも生息
※標高はコスタリカでは一般に700〜2,200mの間に及び、時には100mの低さで見られることもある
パナマでは通常500〜2,100m、コロンビアでは300〜1,700m、エクアドルでは500〜1,550mの間で見られる
また、エクアドルでは300mという低い記録もある
※コスタリカやエクアドルでの低標高の記録は季節的な移動を示している可能性がある
大きさ全長オス12〜13cm、メス10.5〜12cm、
体重オス約9.5g、メス7.4-8g
鳴き声・大きくキーキーとした「kyew」または「tyew」
・コスタリカではディスプレイ中のオスが「tseek, tseek, tseek」
・追跡中は「大きな破裂音とキーキー音」を出す
Marcgravia属のつる植物
巣作り・巣は植物繊維と木生シダの鱗片で作られたかさばったカップ型
・薄い下向きの枝に鞍状に作られる
・通常、地面から2〜6mの高さ
繁殖・コスタリカでの繁殖期は7月か8月から1月まで続くと考えられている
・コロンビアでは5月から9月まで
・メスだけが2つの白色の楕円形の卵を抱卵し、抱卵期間は20〜21日で、巣立ちは孵化後29〜30日
特徴外見(オス):輝く緑色から青緑色の頭と胸に、小さな紫青色ののどの斑を持つ
外見(メス):白い頬線と、下面に濃い緑色の斑点がある

分類

ドメイン真核生物 Eukaryota
動物界 Animalia
脊索動物門 Chordata
亜門脊椎動物亜門 Vertebrata
鳥綱 Aves
アマツバメ目 Apodiformes
ハチドリ科 Trochilidae
テリハチドリ属 Heliodoxa
ミドリボウシテリハチドリ Heliodoxa jacula

保全状況

絶滅—絶滅の恐れのある状態—低危険
EXEWCRENVUNTLC
低危険種 Least Concern (IUCN 3.1) / ワシントン条約 CITES Appendix II (CITES)

亜種

3亜種があります。

  • H. j. jacula
  • H. j. henryi
  • H. j. jamersoni

亜種ごとの分布の違い

  • 基亜種「H. j. jacula」はパナマ東部のパナマ県からコロンビアに分布します。コロンビアでは三つのアンデス山脈の全てに生息
  • H. j. henryi」はより北に分布します。コスタリカから南東にパナマのコクレ県まで
  • H. j. jamersoni」はコロンビアのナリーニョ県から南へ分布します。エクアドルのアンデス山脈西側斜面に沿って、少なくともエルオロ県まで見られる

亜種ごとの見た目の違い

  • 亜種「H. j. henryi」は基亜種よりも大きいです。オスの頭は基亜種よりも輝きが強く、羽毛はより緑色で青みが少ないかありません。メスは下面の白色が多く、離れた緑色の斑点がわき腹まで広がる
  • 亜種「H. j. jamersoni」のオスは頭と胸が基亜種よりもずっとくすんだ色をしています。尾は短く、中央の羽には緑色の光沢がある

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WRITERこの記事の著者

hachidori-zukan

hachidori-zukan

【野鳥観察が人生の目的】憧れのハチドリに会いたくて、図鑑サイトを作りました!ハチドリに会える度に、充実していくであろう当サイト。「ハチドリを知るなら当サイト!」って言っていただけるようなサイトを作っていきますので、見守っていただけると、幸いです!