ミドリアシゲハチドリ

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かなり地味な緑色のハチドリで、各脚の基部に小さな白い房があります。
それ以外に目立つ野外識別の特徴はありません。

やや短くまっすぐなくちばし、下面のぼんやりとした鱗状の外見、暗色の尾、頭部の銅色の光沢が特徴です。
オスとメスは似ています。

標高1,500〜2,500mのアンデス雲霧林で通常珍しく、森林内部または縁で見られます。

基本情報

和名ミドリハチゲハチドリ
英名Greenish Puffleg
学名Haplophaedia aureliae
分布コロンビア、エクアドル、パナマ、ペルー
生息地森林内部と縁の湿潤な雲霧林と山地林に生息
※標高は1,500〜2,500mの範囲に分布
※季節的な標高移動を行うと考えられる
大きさ全長9〜11.6cm、体重4〜6.5g
鳴き声さえずり:高い止まり木に群れてさえずり、
二音節の「トゥル・シート」または「ツクット」という音を繰り返す
情報なし
巣作り・メスはコケとクモの糸のカップ型の巣を作り、細かい植物材料で裏打ちをする
・雨から保護する大きな葉の下に吊り下げるように作られ、通常地上約2m以内
繁殖・繁殖期は12月から3月(他の月にも営巣活動が記録されている)
・メスが2個の卵を抱卵し、抱卵時間と巣立ちまでの時間は記録なし
特徴オスとメスで外見は似ている
外見(オス):足の房の外側が白色で、内側が黄褐色
外見(メス):下面がより強くウロコ状で、脚の房は完全に白色

分類

ドメイン真核生物 Eukaryota
動物界 Animalia
脊索動物門 Chordata
亜門脊椎動物亜門 Vertebrata
鳥綱 Aves
アマツバメ目 Apodiformes
ハチドリ科 Trochilidae
アシゲハチドリ属 Haplophaedia
ミドリアシゲハチドリ Haplophaedia aureliae

保全状況

絶滅—絶滅の恐れのある状態—低危険
EXEWCRENVUNTLC
低危険種 Least Concern (IUCN 3.1) / ワシントン条約 CITES Appendix II (CITES)

亜種

6亜種があります。

  • H. a. floccus Nelson (1912)
  • H. a. galindoi Wetmore (1967)
  • H. a. caucensis Simon (1911)
  • H. a. aureliae Bourcier & Mulsant (1846)
  • H. a. russata Gould (1871)
  • H. a. cutucuensis Schuchmann, Weller, & Heynen (2000)

この種の分類は未確定です。

H. a. russataは時に別種として扱われてきました。
H. a. floccusH. a. galindoiは時にH. a. caucensisに含められてきました。

Buff-thighed Puffleg(H. assimilis)の2つの亜種は元々ミドリアシゲハチドリ(H. aureliae)に含まれていましたが、その後分離されました。
2022年初頭時点で、H. assimilisはaureliaeへの再統合が検討されていますが、その提案はあまり支持されていません。

ミドリアシゲハチドリとBuff-thighed Puffleg (和名不明)は現在姉妹種として扱われています。

亜種ごとの分布域

  • H. a. floccus:パナマ最東部と隣接するコロンビア北西部
  • H. a. galindoi:パナマ最東部のセロ・ピレ
  • H. a. caucensis:パナマ南東部からコロンビアの西および中央アンデスへ
  • H. a. aureliae:コロンビアの東アンデスおよびおそらく中央アンデスの東斜面
  • H. a. russata:エクアドルのアンデス東斜面のパスタサ県まで南
  • H. a. cutucuensis:エクアドル南部のアンデス東斜面からペルーのアマソナス県とサンマルティン県の境界まで

亜種ごとの見た目の違い

  • 亜種H. a. caucensisは草緑色の上面で、基亜種より頭部と腰に強い銅色の色調があり、また腹部に白い斑がある
  • H. a. floccusのオスはcaucensisに似ていますが、下面がより淡い緑色で、上面の銅色の色調が少なく、さらに明るい肉桂色の上尾筒がある。メスの前頸部と胸には目立つ白い鱗模様がある
  • H. a. galindoiのオスはfloccusと比べて上下ともより暗い緑色で、メスの下面の鱗模様はより控えめ
  • H. a. russataは基亜種よりくちばしが長く、上面がより明るい銅色で、下面は灰白色ではなく褐色の鱗模様
  • H. a. cutucuensisは基亜種に似ていますが、下面の灰白色の鱗模様がはるかに強い
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WRITERこの記事の著者

hachidori-zukan

hachidori-zukan

【野鳥観察が人生の目的】憧れのハチドリに会いたくて、図鑑サイトを作りました!ハチドリに会える度に、充実していくであろう当サイト。「ハチドリを知るなら当サイト!」って言っていただけるようなサイトを作っていきますので、見守っていただけると、幸いです!