ハチドリとアマツバメは近い種類の野鳥です
ハチドリ類とアマツバメ類は同じ独特の翼の構造をしていて、どちらも空中で非常に複雑な動きができますが、姿と生態は全く異なります
アマツバメ類は地味な羽色で地面に降りることは滅多になく、空中で無脊椎動物を探し、飛びながら眠ったり、交尾したりでき、ほぼすべての行動を飛びながら行います
ハチドリ類は多彩な羽色で花の周りでホバリングして食べ物をとり、いつでも止まり木にとまることができます
アマツバメ類は全世界に分布していますが、ハチドリ類はアメリカ大陸にしかいません
体のつくり
ハチドリ類とアマツバメ類は、いずれも引き締まった筋肉質の体に比較的小さな足をしています
アマツバメ類は地味な色ですが、ハチドリ類は目にも鮮やかな色と模様が際立っています
ハチドリ類のくちばしは花から花蜜を吸い出すのに適した特殊なもので、長さや形は様々で、その鳥が餌とする花の形状にあっていることが多いです
アマツバメ類はくちばしが小さく、飛びながら小型の昆虫を捕えるために大きく開きます
ハチドリ類の仲間には世界最小のグループに入る鳥が多いです
飛翔
ハチドリ類は翼を8の字形に打ち下ろしながら振ります
この飛び方のおかげで空中で自由自在に動け、ハチドリ類は後ろ向きや上下逆さまになって飛ぶことのできる唯一の鳥なんです!
しかも、小型種になると1秒に80回も翼を羽ばたかせることがあります
一方アマツバメは空中で停止こそしないが、羽ばたくスピードを変えて急旋回でき、ハチドリとアマツバメは飛行能力に特化した鳥類ではありますが、それぞれに異なる特徴が見られます
翼
ハチドリ類とアマツバメ類の上腕と下腕の間の関節…つまりヒジは体にとても近い位置にあり、翼に非常な柔軟さと大きなテコの作用をもたらしています
この特徴によってハチドリは空中で停止することができるんです
またアマツバメはツバメに似ているが、それほど近い類縁関係はありません
アマツバメの方が空中で過ごす時間が長く、飛び方も早くて複雑な動きをします
アマツバメよりもツバメの方が止まり木によくとまります
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hachidori-zukan
【野鳥観察が人生の目的】憧れのハチドリに会いたくて、図鑑サイトを作りました!ハチドリに会える度に、充実していくであろう当サイト。見守っていただけると、幸いです!