ハチドリ観察のベストシーズンは?乾季と雨季のちがいと選び方

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小さくて美しいハチドリ
その速くて華やかな姿を間近で見られるのは、野鳥ファンにとって最高の時間です。

でも、ハチドリが多く見られる中南米などの地域には、「乾季(かんき)」と「雨季(うき)」があります。

この2つの季節のうち、ハチドリ観察に向いているのはどちらなのでしょうか?
そして、最近よく話題になる「温暖化」の影響はあるのでしょうか?わかりやすく見ていきましょう。

乾季と雨季ってどんな季節?

まずは、それぞれの季節の特徴を簡単に見てみましょう。

● 乾季(かんき)

時期: コスタリカなどでは、おおよそ12月〜4月ごろ
天気: 晴れの日が多く、雨は少なめ
いいところ:
 ・移動しやすく、観光にも向いている
 ・雨が少ないので、スケジュールが立てやすい
 ・花が少ない分、限られた花にハチドリが集まりやすいこともある

● 雨季(うき)

時期: おおよそ5月〜11月ごろ(地域により変動)
天気: スコールと呼ばれる強い雨が一時的に降るが、長く続かないことが多い
いいところ:
 ・雨のおかげで植物がよく育ち、花がたくさん咲く
 ・蜜が増えるため、ハチドリの種類や数が多く見られる
 ・繁殖期と重なり、「求愛のダンス」など特別な行動が見られることもある

観察するなら乾季?それとも雨季?

ハチドリ観察のベストシーズンは、「何を楽しみたいか」で変わります。

観光も楽しみたい、快適に動きたい人 → 乾季がおすすめ
 → 晴れの日が多く、移動が楽で旅行プランを立てやすいです。

ハチドリの多さや行動をじっくり観察したい人 → 雨季がおすすめ
 → 花や蜜が豊富で、繁殖や求愛などの特別な行動が見られることもあります。

ツアーなどでは乾季が選ばれることが多いですが、より深く観察したい探鳥家や写真家は、雨季に訪れることも多いです。

温暖化で季節のリズムが変わってきている?

近年、地球温暖化の影響で、熱帯地方の季節のサイクルが少しずつ変化しています。

乾季と雨季の境目がずれてきている
 → 「乾季なのに大雨」「雨季なのに晴れ続き」といった年も増えています。

ハチドリの生活にも影響が出ている
 1. 繁殖のタイミングがずれる: 雨季が遅れると、花の開花とヒナの成長が合わず、子育てが難しくなる。
 2. 蜜の量が減る: 日照りや異常気象で花が少なくなると、ハチドリが十分なエネルギーを得にくくなる。

そのため、観察に行くときは、従来の季節表よりも「現地の最新情報」を確認することが大切です。
天気や花の開花状況を調べて、柔軟に予定を立てると安心です。

まとめ:どちらの季節も魅力あり!

乾季と雨季、それぞれに違った良さがあります。

乾季: 晴れが多く移動しやすい。快適に観察できる。
雨季: 花や蜜が多く、ハチドリの種類・行動も豊か。

最近は気候変動の影響で季節が少しずれることもあるため、「自然の変化を受け入れながら観察を楽しむ」ことが大切です。
その時々の環境に合わせてハチドリたちが生きる姿には、自然の力強さを感じられるでしょう。

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WRITERこの記事の著者

hachidori-zukan

hachidori-zukan

【野鳥観察が人生の目的】憧れのハチドリに会いたくて、図鑑サイトを作りました!ハチドリに会える度に、充実していくであろう当サイト。「ハチドリを知るなら当サイト!」って言っていただけるようなサイトを作っていきますので、見守っていただけると、幸いです!