フジノドハチドリ

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フジノドハチドリはコロンビアとエクアドルのアンデス山脈西側斜面に限定的に生息します。
生息地は雲霧林、その縁、二次林で、標高800m〜2,000mで見られます。

オスは輝く紫色ののど、白い胸の帯、かなり長い二股の尾を持ちます。
腰の側面には白い斑があります。生息域内では他の種と混同される可能性は低いです。
ただメスの識別はオスより難しいです。

単独で林冠で採餌しているのがよく見られます。
フィーダーにも訪れます。

基本情報

和名フジノドハチドリ
英名Purple-throated Woodstar
学名Philodice mitchelli
分布コロンビア、エクアドル、パナマ
生息地湿潤な森林と雲霧林の縁や内部に生息
※標高は海面から2,400mの範囲に及ぶ(1,000m以上で最も多く見られる)
※コロンビアでは、標高の高い場所で繁殖し、繁殖期以外は標高の低い場所に移動する
大きさ全長11〜12.7cm、体重8.0〜8.5g
鳴き声細い「chit」音の連続と「kyee-kyee-kyee-kyee」という音
Cordia属やInga属などの花が咲く高い木
巣作り・細かい繊維とクモの巣で小さなカップ状の巣
・通常、高い木の太い枝の上に、地面から8〜12mの高さにある
繁殖・コロンビア南西部では12月〜5月に繁殖
・他の場所での繁殖期は特定されていない
・メスが2つの卵を15〜17日間抱卵する。巣立ちまでの期間は不明
特徴外見(オス):目の後ろに小さな白い斑点。
えり飾りは輝く紫がかった紫色で、その下に白い帯がある
下胸はくすんだ青銅色で、腹部とわき腹は赤褐色
二股の尾は茶色がかった紫色
外見(メス):のどが黄白色で側面に黒っぽい斑点があり、その下に白い帯がある
下胸は緑色で、腹部は赤褐色です
中央の尾羽は青銅緑色で、他はシナモン色で、先端近くに黒い帯があります。

分類

ドメイン真核生物 Eukaryota
動物界 Animalia
脊索動物門 Chordata
亜門脊椎動物亜門 Vertebrata
鳥綱 Aves
アマツバメ目 Apodiformes
ハチドリ科 Trochilidae
フジノドハチドリ属 Philodice
フジノドハチドリ Philodice mitchelli

保全状況

絶滅—絶滅の恐れのある状態—低危険
EXEWCRENVUNTLC
低危険種 Least Concern (IUCN 3.1) / ワシントン条約 CITES Appendix II (CITES)

亜種

亜種なし

※フジノドハチドリは「国際鳥類学会議」(IOC)などの分類群により「Philodice属」に分類されています。この属をコスタリカハチドリ(Magenta-throated woodstar)と共有します。

しかし、「北米分類委員会」などでは、より古い「Calliphlox属」に分類されています。全ての分類群において、フジノドハチドリは「単一の種」として扱われています。

似た種

フジノドハチドリのメスは、腹部がオレンジがかっており、中央に様々な量のぼやけた白い部分があり、この白色はシロハラチビハチドリ(White-bellied Woodstar)のメスほど広範囲ではありません。

また目の後ろから首に回り込む薄い白っぽい線があり、これはバラノドチビハチドリ(Little Woodstar)の線ほど幅広で黄褐色ではありません。

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WRITERこの記事の著者

hachidori-zukan

hachidori-zukan

【野鳥観察が人生の目的】憧れのハチドリに会いたくて、図鑑サイトを作りました!ハチドリに会える度に、充実していくであろう当サイト。「ハチドリを知るなら当サイト!」って言っていただけるようなサイトを作っていきますので、見守っていただけると、幸いです!