シリアカエンビハチドリ

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アンデス東斜面の雲霧林に生息する珍しいハチドリ。

オスは全体的に緑色で、喉がやや暗く、内側の尾羽の白い先端が丸い斑点のように見える。
メスは白い腹部に緑色の鱗状模様があり、白い口ひげ模様、尾の角の白斑、腹部に淡いバフ色を帯びる(ただし腿は白い)。

メスはラケットハチドリ(Booted Racket-tail )のメスに似るが、喉の鱗模様がより密で、腿が白い点で区別できる。

通常は森林の縁や空き地に生息し、あらゆる高さで採餌する。まれにフィーダーにも訪れる。

基本情報

和名シリアカエンビハチドリ
英名Rufous-vented Whitetip
学名Urosticte ruficrissa
分布コロンビア、エクアドル、ペルー
生息地標高1,600〜2,400mの部分的に開けた山地林や雲霧林の内部および縁辺部に生息
※基本的には定住性ですが、繁殖後に局地的に高地へ移動することがある
大きさ全長9〜10cm、体重4〜4.2g
鳴き声・柔らかく速いツイッター音『tweetweetweetwee…』で、笑うようなさえずりにも聞こえる
・飛翔中に採餌しているときには、低めでかすれた「tzrrrrr」という音を発する
ブロメリア類やClusia属、Palicourea属など
巣作り・コケで作ったカップ状の巣
・ツル植物中の地上2〜4mの位置に作る
繁殖・繁殖期は1月から4月
・メスが2個の卵を抱卵し、期間は15〜18日。孵化後22〜24日で巣立つ
特徴外見(共通):中程度の長さのまっすぐな黒いくちばしを持ち、眼の後ろには明瞭な白い線。上面は輝く緑色で、尾は深く二股に分かれる
外見(オス):下面は輝く緑色で、下尾筒は淡褐色。尾は暗いブロンズ色で、中央の羽の先端は広く白い
外見(メス):白い腹部に緑の斑点があり、尾の外側の羽に白い先端がある。尾は切れ込みが浅い
外見(若鳥):メスに似ますが、頭部の羽に茶色い縁がある

分類

ドメイン真核生物 Eukaryota
動物界 Animalia
脊索動物門 Chordata
亜門脊椎動物亜門 Vertebrata
鳥綱 Aves
アマツバメ目 Apodiformes
ハチドリ科 Trochilidae
シロエンビハチドリ属 Urosticte
シリアカエンビハチドリ Urosticte ruficrissa

保全状況

絶滅—絶滅の恐れのある状態—低危険
EXEWCRENVUNTLC
低危険種 Least Concern (IUCN 3.1) / ワシントン条約 CITES Appendix II (CITES)

亜種

亜種なし

シリアカエンビハチドリとシロエンビハチドリ(Urosticte benjamini)は、これまで同一種とされることもあれば、別種として扱われることもありました。
2000年代初頭以降は、両者を独立した種として扱うのが一般的な見解となっています。

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WRITERこの記事の著者

hachidori-zukan

hachidori-zukan

【野鳥観察が人生の目的】憧れのハチドリに会いたくて、図鑑サイトを作りました!ハチドリに会える度に、充実していくであろう当サイト。「ハチドリを知るなら当サイト!」って言っていただけるようなサイトを作っていきますので、見守っていただけると、幸いです!