プーナ(乾燥高山草原)とは

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アンデス中央部の高標高地帯に広がる、乾燥傾向の高山草原。
標高約3,200~4,800 mに成立し、強い紫外線・霜・土壌の痩せの中で生物が適応している。

詳細解説

由来・概要

「プーナ(puna)」はケチュア語起源で「高地の地域」を意味するとされ、アンデス中央部のプレート状の高原帯に広がる。標高は地域・緯度により変動するが、主に3,200~4,800 mの範囲に位置する。

植生・特徴

植生は主に洋芝状の草本(Festuca・Calamagrostisなど)やクッション状植物(Azorella)を中心とし、低木や灌木がまばらに存在。降水量が少なく、土壌は石混じりで痩せている傾向。

ハチドリとの関わり

この乾燥高山草原域でも、花蜜を供給する植物が点在しており、ハチドリ(高標高種)がこれらを利用し得る環境となっている。
ただし、湿潤生態系(例:パラモ)ほど蜜源植物が豊富ではないため、ハチドリ種やその行動には適応的な変化がある可能性が高い。

環境保全の重要性

プーナは放牧・火災・鉱業など人為的な干渉を受けやすく、加えて氷河退縮や気候変動による乾燥化の影響も大きい。高山草原としての希少性と水源・生態系保全機能を考えると、保護管理が急務である。

観察のポイント / 参考情報

・標高3,200 m以上、アンデス山脈の中央~南部域にある乾燥高山草原帯。
・草原の間に岩や裸地が多く、訪花植物が点在するため、ハチドリが飛翔する範囲も広め。
・乾季~初雨期(地域により異なる)に花が目立ち、観察のチャンスが高まる。

関連用語リンク

パラモ(高山帯生態系)
高山草原
乾燥地帯
生態系

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hachidori-zukan

hachidori-zukan

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