ニシアンデスエメラルドハチドリ

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通常は、エクアドル西部とコロンビアのかなり開けた乾燥した場所または森林の縁で見られる小型のハチドリです。
標高600〜1,800mに生息しますが、アンデスの谷では局所的により高い標高にも見られます。

オスは全体がきらめくエメラルド緑色で、暗青色の尾を持ちます。短くまっすぐなくちばしです。
メスは上面が緑色、下面が淡灰色で、暗色の頬と目の後ろに白い線があります。

オスもメスもアイオヒメエメラルドハチドリ(Blue-tailed Emerald)に極めて似ていますが、分布域の重複はありません。それ以外では、小さなサイズと羽色を考えると混同される可能性は低いです。

通常、庭園や林縁の低い位置または中間の高さで単独で採餌している様子が見られます。
フィーダーにも訪れます。

基本情報

和名ニシアンデスエメラルドハチドリ
英名Western Emerald
学名Chlorostilbon melanorhynchus
分布コロンビア、エクアドル
生息地成熟した森林の縁や開けた場所、農園、耕作地や畑、庭園などの
開放的〜半開放的な景観に生息
※コロンビアでは標高1,000〜2,000m。エクアドル北西部の谷では1,500〜2,700m、
エクアドルの他の地域では主に600〜1,800mに生息。海抜から3,050mの高さまで記録されている
※一般的に留鳥ですが、限定的な季節的標高移動を行う可能性がある
大きさ全長10.9〜11.4cm、体重約2.6g
鳴き声さえずり:抑えられた掻くような音と喘ぐような音の連続…時にはいくつかの導入音が先行する
「ウィッツィツィツィ…チル..チル..チル..チル..」または
「ツィット・トゥル、ツィット・トゥル、ツィット・トゥル、ツィット・トゥル…」
地鳴き:「柔らかいツィップ、ピット、チュウェップ」
アイオヒメエメラルドハチドリ参照
巣作りアイオヒメエメラルドハチドリ参照
繁殖繁殖期は1月〜6月
特徴外見(オス):虹色の緑色の額と頭頂と金色のハイライト、明るい緑色の顔
輝く青銅緑色の上面と金属的な光沢、尾は鋼青色
下面はきらめくエメラルド緑色、胸により強い虹色光沢と青みがある、白い腿の房
外見(メス):青銅緑色の額と頭頂、黒っぽい顔、目の後ろに淡灰色の斑点
金属的な草緑色の上面で、オスより地味
尾は青黒色に白い先端
下面は淡灰色から白色、喉と腹部に黄褐色の色調

※ニシアンデスエメラルドハチドリは、アイオヒメエメラルドハチドリと区別されずに発表されているので、2025年現時点でもアイオヒメエメラルドハチドリの観察結果が適応されています。

分類

ドメイン真核生物 Eukaryota
動物界 Animalia
脊索動物門 Chordata
亜門脊椎動物亜門 Vertebrata
鳥綱 Aves
アマツバメ目 Apodiformes
ハチドリ科 Trochilidae
ヒメエメラルドハチドリ属 Chlorostilbon
ニシアンデスエメラルドハチドリ Chlorostilbon melanorhynchus

保全状況

絶滅—絶滅の恐れのある状態—低危険
EXEWCRENVUNTLC
低危険種 Least Concern (IUCN 3.1) / ワシントン条約 CITES Appendix II (CITES)

IUCNはHBWの分類に従っているため、ニシアンデスエメラルドハチドリをアイオヒメエメラルドハチドリから分離して評価していません。「人工的な生息地を容易に受け入れ、分布域全体でかなり普通」とされています

亜種

独立種として考えられていたり、アイオヒメエメラルドハチドリの亜種とされていたり、
亜種なしの単独種とされていたり、2つの亜種(基亜種C. m. melanorhynchusとC. m. pumilus)とされていたり、
亜種とされる種が別の種の亜種とされていたり…

分類が統一されていない種です。

亜種ごとの分布域

  • C. m. melanorhynchus、コロンビアの亜熱帯上部帯とエクアドルの温帯帯に生息
  • C. m. pumilus、より低い標高、乾燥および半乾燥の熱帯・亜熱帯帯に生息

※亜種分類がされている前提の内容です

亜種の見た目の違い

C. m. pumilusは、別に扱われる場合、基亜種よりわずかに短いくちばしと明るい頭頂を持つ点で異なります。

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WRITERこの記事の著者

hachidori-zukan

hachidori-zukan

【野鳥観察が人生の目的】憧れのハチドリに会いたくて、図鑑サイトを作りました!ハチドリに会える度に、充実していくであろう当サイト。「ハチドリを知るなら当サイト!」って言っていただけるようなサイトを作っていきますので、見守っていただけると、幸いです!