マメハチドリ

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世界最小の鳥です。

森林の花、特により水平に位置している花から蜜を吸って餌にします。
オスはしばしば、高く開けた枝に止まっているのが見られます。

オスは、虹色の赤い頭と青緑色の胴体上面が輝き特徴的です。
メスも胴体上面は青緑色ですが、下面はくすんでいます。

この種は、その非常に小さなサイズと比較的短いくちばしによって容易に識別できます。
飛翔中、本種の翼はマルハナバチに似た音を立てます。これが名前の由来です。

最も一般的な鳴き声は、長く、甲高く、ごちゃ混ぜになったさえずりです。

基本情報

和名マメハチドリ
英名Bee Hummingbird
学名Mellisuga helenae
分布キューバの主島と西インド諸島のピナス島を含む、キューバ列島全体
生息地蔓植物や着生植物を含む、密に茂った場所
※ピナール・デル・リオ州のモゴーテ地域や、
サパタ沼地(マタンサス州)、
そして東キューバ(アレクサンダー・フンボルト国立公園など)でより一般的
大きさ全長オス約5.5cm、メス約6.1cm
体重オス約1.95g、メス約2.6g
鳴き声さえずり:甲高く、ごちゃ混ぜになった音
オスは自分の縄張り内で、しばしば最も高い木のてっぺんでさえずる
10種類の植物に訪れ、うち9種類がキューバの固有種
(下記の項目参照)
巣作り・メスが作る
・クモの巣の糸、樹皮、地衣類を使ってカップ状の巣
・巣は柔らかい植物の綿毛の層で内張りされる
・巣の直径は約2.5cmで、地上3〜5mの高さに作られる
・巣は一度だけ利用される
繁殖・繁殖期は3月〜6月
・メスは2つの卵を産み、卵はコーヒー豆ほどの大きさ
・メスのみが21日間卵を抱卵し、18日間の育雛もメスが行う
・育雛の最後の4〜5日間で、幼鳥は飛ぶ練習をする
特徴外見(オス):緑色の頭頂部と、明るい赤色の喉、伸びた羽毛のある虹色の飾り羽を持つ
胴体上面は青みがかっており、下面の大部分は灰色がかった白色
交尾期には、オスは頭、顎、喉が赤みがかったピンク色になる

外見(メス):青緑色の胴体上面と淡い灰色の下面を持つ
尾羽の先端には白い斑点がある

分類

ドメイン真核生物 Eukaryota
動物界 Animalia
脊索動物門 Chordata
亜門脊椎動物亜門 Vertebrata
鳥綱 Aves
アマツバメ目 Apodiformes
ハチドリ科 Trochilidae
Mellisuga属
マメハチドリ Mellisuga helenae

保全状況

絶滅—絶滅の恐れのある状態—低危険
EXEWCRENVUNTLC
近危急種(準絶滅危惧種)Near Threatened (IUCN 3.1) / ワシントン条約 CITES Appendix II (CITES)

亜種

亜種なし

マメハチドリと花の関係

マメハチドリがよく採餌する花は、においがなく、長くて狭い筒状の花冠を持ち、鮮やかな色で、蜜が薄いという特徴があります。

マメハチドリが訪れる花の数は1日1,500個とも言われています。

マメハチドリが訪れる花の種類

植物名科名
Hamelia patensアカネ科 (Rubiaceae)
Chrysobalanus icacoクリソバラヌス科 (Chrysobalanaceae)
Pavonia paludicolaアオイ科 (Malvaceae)
Forsteronia corymbosaキョウチクトウ科 (Apocynaceae)
Lysiloma latisiliquumマメ科 (Mimosaceae)
Turnera ulmifoliaトゥルネラ科 (Passifloraceae)
Antigonon leptopusタデ科 (Polygonaceae)
Clerodendrum aculeatumクマツヅラ科 (Verbenaceae)
Tournefortia hirsutissimaムラサキ科 (Boraginaceae)
Cissus obovataブドウ科 (Vitaceae)
うち9種類はキューバ固有種です

マメハチドリ補足情報

マメハチドリは昼行性であり、時速40〜48kmで飛ぶことができます。

また、一秒間に80〜200回も翼を羽ばたかせます。
これにより、空中で静止して花の蜜を吸うことが可能です。

マメハチドリは野生で最長7年、飼育下で10年生きるとされています。

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WRITERこの記事の著者

hachidori-zukan

hachidori-zukan

【野鳥観察が人生の目的】憧れのハチドリに会いたくて、図鑑サイトを作りました!ハチドリに会える度に、充実していくであろう当サイト。「ハチドリを知るなら当サイト!」って言っていただけるようなサイトを作っていきますので、見守っていただけると、幸いです!