アオフタオハチドリ

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きわめて長い尾をもつ印象的なハチドリで、オスは全体的にエメラルドグリーンで、青緑色の喉と長く二股に分かれた尾をもっています。

メスは大きく異なり、尾が短く、喉に斑点があり、腹部は淡い褐色で、短い白い口ひげ状の線があります。

主にベネズエラからボリビアにかけてのアンデス東斜面に生息し、標高1,200〜2,500メートルの山麓や亜熱帯域で見られます。
雲霧林やその縁で活動し、給餌台にもよく訪れます。

基本情報

和名アオフタオハチドリ
英名Long-tailed Sylph
学名Aglaiocercus kingii
分布ベネズエラ〜ボリビアのアンデス地帯(標高900〜3,000m)
生息地乾燥地の藪地、森林の縁、庭、二次林、高地草原など開けた環境
大きさ・全長オス16〜19cm (うち外側の尾羽が約12cm)、メスは9.7〜11.7cm
・体重:オス5〜6g、メス4.5〜4.7g
※オスの方が明らかに尾が長い
鳴き声「ブズッ、ブズッ」といった連続した音
他にも「ジィー」「ビズィー」といった高音の短い音
巣作りオスが巣を作る珍しいタイプ
コケや植物繊維でできたドーム状の巣を葉陰の枝に作ります
繁殖2月から10月に及び、通年繁殖の可能性もあります
メスが2個の白い卵を抱卵
孵化まで15〜17日、巣立ちは孵化後21〜24日。
特徴外見(オス):長い尾と青紫の喉
外見(メス):短尾でシナモン色の腹

分類

ドメイン真核生物 Eukaryota
動物界 Animalia
脊索動物門 Chordata
亜門脊椎動物亜門 Vertebrata
鳥綱 Aves
アマツバメ目 Apodiformes
ハチドリ科 Trochilidae
フタオハチドリ属 Aglaiocercus
アオフタオハチドリ Aglaiocercus kingii

保全状況

絶滅—絶滅の恐れのある状態—低危険
EXEWCRENVUNTLC
低危険種 Least Concern (IUCN 3.1) / ワシントン条約 CITES Appendix II (CITES)

亜種

6つの亜種が知られています。
・A. k. margarethae(ベネズエラ北中部・沿岸)
・A. k. caudatus(ベネズエラ西部セラニア・デル・ペリハ〜コロンビア北部)
・A. k. emmae(コロンビア北中部〜西部〜エクアドル北西部)
・A. k. kingii(コロンビア東部アンデス)
・A. k. mocoa(コロンビア中南部〜エクアドル〜ペルー北部)
・A. k. smaragdinus(ペルー東部アンデス〜ボリビア西中部)

地域によっては、季節的に標高を上下する個体群もあります。
たとえば、A. k. caudatus はベネズエラとコロンビア間で移動すると考えられ、A. k. emmae はコロンビア太平洋側では雨季のみに見られ、乾季は他の種に入れ替わります。

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WRITERこの記事の著者

hachidori-zukan

hachidori-zukan

【野鳥観察が人生の目的】憧れのハチドリに会いたくて、図鑑サイトを作りました!ハチドリに会える度に、充実していくであろう当サイト。「ハチドリを知るなら当サイト!」って言っていただけるようなサイトを作っていきますので、見守っていただけると、幸いです!