この記事は約 4 分で読めます
地球上の生きものたちが、それぞれ異なる遺伝子・種・生態系を通じて豊かに存在し、互いに支え合っている状態。
OUTLINE目次
詳細解説
由来・概要
「生物多様性(Biodiversity)」は、生きものの多様な種、遺伝子、そして生態系が集まって構成される概念です。
「生態系」「種」「遺伝子」の三層構造でとらえられ、1992年採択の生物多様性条約(CBD)でもこの枠組みが用いられています。
特徴・基本構成
生物多様性は次のレベルを含みます:
- 遺伝子の多様性:同じ種の中でも遺伝的に異なる個体群が存在すること
- 種の多様性:植物、動物、菌類、微生物など多種多様な生きものが存在すること。
- 生態系の多様性:森林、草原、湿地、海洋など、さまざまな環境条件下で異なる生態系が成立していること。
これらが相互に働き、物質循環・エネルギー流・生態的相互作用を通じて生きものの暮らしと地球の仕組みを支えています。
ハチドリとの関わり
ハチドリはその種の多様性の一端を担い、また多様な生態系に適応してきました。
例えば、熱帯雨林から高山草原まで、様々な植生帯で異なる採餌戦略を持つため、ハチドリの存在自体が生物多様性の指標となることがあります。
加えて、ハチドリが花蜜を媒介することで植物の繁殖を助け、生態系内の相互作用を支える役割も見られます。
こうした関係性は、生物多様性という概念が「多様性」だけでなく「つながり」を含むという点を象徴しています。
環境保全の重要性
現在、生物多様性は急速に失われつつあります。森林伐採、土地改変、気候変動、外来種の侵入などが主要な原因です。
多様な種や遺伝子、生態系が失われると、ハチドリを含む多くの生物の生息地が縮小し、生態系サービス(例:受粉、種子散布、水質浄化)にも影響が及びます。
生物多様性の保全は、野鳥観察・研究を行う上でも基盤となるテーマです。
観察のポイント / 参考情報
- ハチドリの種数が多い地域(熱帯雨林、高標高帯)では生物多様性が高い傾向。
- ハチドリが分布する植生帯の変化(森林→草原など)のモニタリングは、生物多様性の変化を把握するヒントになる。
- 保護区や国立公園などで観察を行うと、手つかずに近い生態系とハチドリの組み合わせから、より多様性の豊かさを感じやすい。
関連用語リンク
WRITERこの記事の著者
hachidori-zukan
【野鳥観察が人生の目的】憧れのハチドリに会いたくて、図鑑サイトを作りました!ハチドリに会える度に、充実していくであろう当サイト。「ハチドリを知るなら当サイト!」って言っていただけるようなサイトを作っていきますので、見守っていただけると、幸いです!

