ムラサキフタオハチドリ

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本種は非常に長い尾を持つ印象的なハチドリです。
オスはほとんどがエメラルドグリーンです。のどは青緑色をしています。
「長く二股に分かれた尾」は虹色の紫色と青色です。

メスはオスとは大きく異なりますが、腹部がオレンジ色で、胸は白色をしていて特徴的です。

アンデス山脈の山麓と亜熱帯域、標高約900m〜2,000mでのみ見られます。
生息地はエクアドル西部とコロンビアに限定されます。

通常、森林の低い場所や森林の縁で採餌し、フィーダーにも訪れます。

基本情報

和名ムラサキフタオハチドリ
英名Violet-tailed Sylph
学名Aglaiocercus coelestis
分布コロンビア、エクアドル
※コロンビア南西部では、1月〜4月の乾季に多く、雨季にはアオフタオハチドリにほぼ入れ替わる
生息地雲霧林や、森林から草原への移行帯、木や低木のある草原のようなそれなりに開けた場所
※標高約1,000mで最も多く見られます。しかし300mの低地から2,100mの高地まで生息
※一般的には定住性ですが、花の開花に合わせて季節的に標高移動を行う
大きさ全長オス18〜21cm(尾羽10〜15cmを含む)、メス9.5〜9.7cm
体重4.6〜5.2g
鳴き声さえずり:短い音の連続した「psit..psit..psit..」
地鳴き:繰り返される短くブザー音のする単音または二重音の「bzzt」や「bz-zzrt」
またより甲高い引き伸ばされた「bzeee」や
甲高く下降/上昇するさえずり「seee..seee..seee..seee..tr-tr-tititi-teetsee..see..see」もある
情報なし
巣作り・オスとメスの両方が巣を作る
・巣はコケとクモの巣でできたドーム状で、側に入り口がある
・コケの塊や着生植物の中に作られる
・巣は繁殖期以外は夜間のねぐらとしても使用される
繁殖・繁殖期は10月〜2月
・メスが二つの白い卵を15〜17日間抱卵し、孵化後26〜30日で巣立つ
特徴外見(オス):頭頂部と背中が光沢のある緑色です。これは腰で青紫色に変わる
目の後ろに黄褐色の斑点があり、のどには青紫色のえり飾りがある
下面は緑色です。内側の尾羽は短く、外側の尾羽は非常に長い
尾羽は虹色の金属光沢のある紫色で、先端は青色

外見(メス):輝く青色の頭頂部と目の後ろの白っぽい斑点がある
その他の胴体上面はオスに似ている
のどは白色で緑色の斑点があります。こののどは白色の帯によってシナモン赤褐色の下面と分けられる
尾は短く二股に分かれていません。青緑色で外側の羽の先端は白色

外見(幼鳥):くすんだ緑色の胴体上面です。下面は黄緑色で、頭の羽毛には黄褐色の縁取りがある

分類

ドメイン真核生物 Eukaryota
動物界 Animalia
脊索動物門 Chordata
亜門脊椎動物亜門 Vertebrata
鳥綱 Aves
アマツバメ目 Apodiformes
ハチドリ科 Trochilidae
フタオハチドリ属 Aglaiocercus
ムラサキフタオハチドリ Aglaiocercus coelestis

保全状況

絶滅—絶滅の恐れのある状態—低危険
EXEWCRENVUNTLC
低危険種 Least Concern (IUCN 3.1) / ワシントン条約 CITES Appendix II (CITES)

亜種

2亜種があります。

  • A. c. coelestis
  • A. c. aethereus

A. c. aethereusはエクアドル南西部のエルオロ県とロハ県の間のアンデス山脈の太平洋斜面で見られます。

※亜種A. c. aethereusのオスは緑色のえり飾りを持ちます。
メスはのどにわずかに斑点がありますが、その他の点は両性とも基本的に基亜種と同じです。

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WRITERこの記事の著者

hachidori-zukan

hachidori-zukan

【野鳥観察が人生の目的】憧れのハチドリに会いたくて、図鑑サイトを作りました!ハチドリに会える度に、充実していくであろう当サイト。「ハチドリを知るなら当サイト!」って言っていただけるようなサイトを作っていきますので、見守っていただけると、幸いです!