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カマハシハチドリは、深く曲がったくちばしを持っています。
このくちばしの形だけで、他のハチドリとはっきり区別できます。
よく似た「アカオカマハシハチドリ(Buff-tailed Sicklebill)」とは生息域が一部重なり、尾羽の模様が判別の材料になります。
カマハシハチドリは、薄暗い森林下層でヘリコニアの花の蜜を吸う姿がよく見られます。
個体数は少なく、動きが速いため観察は難しいです。餌台には訪れません。
基本情報
| 和名 | カマハシハチドリ |
| 英名 | White-tipped Sicklebill |
| 学名 | Eutoxeres aquila |
| 分布 | コロンビア、コスタリカ、エクアドル、パナマ、ペルー、ベネズエラ |
| 生息地 | 山地常緑林の林床部で、地域ごとに高度帯が異なる ※コスタリカではカリブ海側で標高300〜700m —太平洋側で1000〜1200mに分布 —西コロンビアでは海抜0〜1400m —マグダレナ渓谷では1600〜2100m —ペルーでは750〜2000m |
| 大きさ | 全長は11.5〜13.5cm、体重は8.6〜14.5g |
| 鳴き声 | 甲高いきしむ音と「ツィープ」音の連なり |
| 花 | Centropogon属やHeliconia属 |
| 巣作り | メスが巣を作り、ヘリコニアなどの葉の裏や橋の下などに吊り下げるカップ型の巣 |
| 繁殖 | 卵は2個産み、年に2回繁殖することもある ※オスはU字型の飛翔ディスプレイでメスにアピールし、一夫多妻制 |
| 特徴 | オスとメスはほぼ同色 ※若鳥はウロコ状の模様 |
分類
| ドメイン | 真核生物 Eukaryota |
| 界 | 動物界 Animalia |
| 門 | 脊索動物門 Chordata |
| 亜門 | 脊椎動物亜門 Vertebrata |
| 綱 | 鳥綱 Aves |
| 目 | アマツバメ目 Apodiformes |
| 科 | ハチドリ科 Trochilidae |
| 属 | カマハシハチドリ属 Eutoxeres |
| 種 | カマハシハチドリ Eutoxeres aquila |
保全状況
| 絶滅 | —絶滅の | 恐れのある | 状態— | 低危険 | ||
| EX | EW | CR | EN | VU | NT | LC |
亜種
3亜種があります。
- E. a. aquila
- E. a. salvini
- E. a. heterurus
似た種
アカオカマハシハチドリ(Buff-tailed Sicklebill)に似ていて、生息域が一部異なります。
カマハシハチドリは、尾羽の先端が白く、アカオカマハシハチドリの尾羽の両端には黄褐色が見られます。
WRITERこの記事の著者
hachidori-zukan
【野鳥観察が人生の目的】憧れのハチドリに会いたくて、図鑑サイトを作りました!ハチドリに会える度に、充実していくであろう当サイト。「ハチドリを知るなら当サイト!」って言っていただけるようなサイトを作っていきますので、見守っていただけると、幸いです!

