フライレホン(Frailejones)とは

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ひまわり科の高山植物で、アンデス山脈のコロンビア、ベネズエラ、エクアドルのパラモに生育。
特定のハチドリ種(helmetcrests)と共生関係を持つ。

詳細解説

由来・概要

フライレホンは学名でEspeletiaとも呼ばれ、パラモの厳しい環境に適応している。
低温、強い紫外線、日々の凍結と融解サイクルに耐えられる。

外見

厚い木質の茎に、密なロゼット状の多肉質の葉を持つ。
葉には毛が密生し、保温と水分保持に役立つ。

機能・役割

大きな茎と葉で空気中の水分を吸収し、ゆっくりと放出することで、川や小川への水の流れを調整。
パラモの水循環や生態系の健康に不可欠。

ハチドリとの関わり

Helmetcrests(オキシポゴン属)などの高山専門ハチドリは、フライレホンの花蜜を重要な食糧源とする。
花の受粉を助け、植物と鳥の間で共生関係が成立する。

  • 特徴:頭頂部の飾り羽と、ひげのような長い喉羽がある
  • 食性:フライレホンを含むパラモの花の蜜を摂取
  • エネルギー保存:茎に止まりながら採餌し、冷涼な環境下で効率的にエネルギーを使う

共進化・相互作用

  • ハチドリにとって:フライレホンは高山帯専門種にとって重要な食糧で、特定種(例:絶滅危惧種ブアオヒゲルメットハチドリ)は特定フライレホン種に依存
  • フライレホンにとって:ハチドリによる受粉で花の繁殖が助けられ、年中開花により鳥の高エネルギー需要に対応

保全の課題

パラモの生態系は、土地開発、農業、特に火災により脅かされている。
植物と、それに依存するハチドリ種の両方がリスクにさらされている。

観察のポイント / 参考情報

  • アンデス山脈の高山帯(コロンビア、ベネズエラ、エクアドル)
  • フライレホンの花の季節にハチドリが集まる場所を探すと観察しやすい

関連用語リンク

  • ハチドリの食性
  • Helmetcrests(オキシポゴン属ハチドリ)
  • パラモ(高山帯生態系)
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WRITERこの記事の著者

hachidori-zukan

hachidori-zukan

【野鳥観察が人生の目的】憧れのハチドリに会いたくて、図鑑サイトを作りました!ハチドリに会える度に、充実していくであろう当サイト。「ハチドリを知るなら当サイト!」って言っていただけるようなサイトを作っていきますので、見守っていただけると、幸いです!